9月 282011
 

「世界の写真サイトトレッキング」コーナーでは今日の写真に関するサイトやインターネット上で見れる動画などを、海外のものを中心に紹介していきたいと思います。
第6回目はPhotoQuotes.Comです。

どんなサイト?
古今東西、いろいろな写真家の名言や迷言?を集めてアーカイブしているサイト。

もう少し詳しく
サイトには「Quote of the Day(今日の一言)」というコーナーで日替わりで紹介している他は、特に凝ったしかけもなく、とにかくシンプルに写真家の言葉をアーカイブしている。分かるものには引用ソースも明記。

You don’t take a photograph, you make it. – Ansel Adams
写真は撮るものではなく、つくるものだ – アンセル・アダムス

Interviewer: “Do you think it’s possible for the camera to lie?”
Walker Evans: “It certainly is. It almost always does.” – Walker Evans
インタビュアー: カメラでうそをつくことは可能だと思いますか?
ウォーカー・エヴァンス: もちろん、ほとんどいつもそうだよ。

If you can’t make it better make it bigger. – Anonymous
うまくいかなければでかくすればいいよ – 詠み人知らず

面白い引用みつけたり、英語の勉強したりと、いろいろ使えそうですね。

 Posted by at 6:22 PM
9月 252011
 

iTunesで購入できる写真集アプリを紹介します。

4回目は、Elliott Erwitt(エリオット・アーウィット)の写真集『Personal Best』。NYの出版社teNeuesから出版された写真集の電子版です。

Elliott Erwittといえば犬。

モデルがヌードではなくて、モデル以外が全員ヌード。

John F Kennedy(右)。

Richard Milhous Nixon 副大統領時代のニクソン。1959年ソヴィエトでの写真。

Fairground Attractionのアルバム『First of a Million Kisses』のジャケットで有名な一枚。

アプリの特典として、写真家本人による音声解説がついているんです(右下の音声マークをタッチすると音声が聞ける)。

その解説によると、この写真は、「1950年に友達をたずねてアメリカのNorth Carolinaへ行ったときに撮った一枚。とてもグラフィカルで当時の黒人への差別を一目で伝えることのできるメッセージ性の強い重要な作品」。

 

写真集だとソフトカバー版でもAmazonで4000円以上する大型の写真集ですが、アプリだと600円。巨匠のベストのような写真集はよっぽど造本に愛着あるもの以外は電子版で十分。移動中、旅行中、いつでも見られますし、普段はめったに読まない解説も、読んでみようかなという気になりますね。

iTunesでの紹介ページはこちら

 Posted by at 8:44 AM
9月 232011
 

ブログOpening Ceremony New Newsより。
*画像をクリックすると元記事が見られます。

Hans-Peter Feldmann(ハンス=ぺーター・フェルドマン)は何でもかんでも収集するアーティスト。落ちている靴、椅子のイメージ、女性の膝の画像(!)など、とにかく集めて集めて、そこから自分の作品をつくっていきます。

この『Album』という写真集は、とにかくありとあらゆる雑多なイメージやアルバムを集めて自分のアルバムに仕立て上げたもの。

アルバムというよりスクラップブックのよう。

左のページなんだろう。

*Hans Peter Feldmann 1941年生まれのドイツ人アーティスト。NYの303Galleryに所属。

【Hans Peter Feldmannの本】
Hans-peter Feldmann / Album ドイツのパブリッシャーWalther Konigからの出版。

 

 Posted by at 9:03 AM
9月 222011
 

複数のフィリピン人写真家によるポートフォリオページ「THE EVERY 2ND PROJECT」。

アメリカで撮られた写真もいくつかありますが、フィリピンローカルの写真も見られます。

Dago Santos Jabagatによるセブの写真

このサイトは、シンガポール人写真家・ブロガーChng Yaohongの運営するブログAsian Photography Blogで知りました。

 Posted by at 6:33 AM
9月 212011
 

こんにちは。between the booksエディターの井関ケンです。

今日は、1冊の写真集を紹介したいと思います。

まずは下の動画を見てみてください。なんの変哲もない航空写真です。

実はこの作品、ドイツのアーティストJoachim Schmidが、Google Earthから26のガソリンスタンドを探し出して本にしたという、ただそれだけの写真集なのです*1。

ではなぜ、26なのか、空から写したまったくフォトジェニックでないガソリンスタンドなのか、気になりますよね。

実はこの作品、アメリカ人アーティストEd Ruscha(エド・ルシェ)*2の1960年代の作品を引用しているんです。

ルシェは1960年代から70年代にかけて、写真を使って10冊以上、こういったアーティストブックを作りました*3。『Twentysix Gasoline Stations』(26のガソリンスタンド)はその中の1冊で、アメリカ西部のガソリンスタンド*4をモノクロでシステマチックに撮影した作品集です。今ではアーティストブックを作ることはポピュラーになっていますが、ルシェのこれらの作品集はコンセプチュアルなアーティストブックのさきがけとして重要なものと位置づけられています。

Joachim Schmidはこの作品を引用し、自分で同じような写真を撮るかわりに、ネット上から写真を見つけてくるという、現代のやりかたで作品にしたんですね。

Ed Ruschaの『Twentysix Gasoline Stations』。ガソリンスタンドが撮影されたロケーションと写真のみのシンプルな内容。

そういえば、ルシェはなぜ31でも18でもなく「26」という数字を選んだんでしょう?単純にその数字が好きだったのかもしれません。

オリジナルの『Twentysix Gasoline Stations』。カバーは文字のみ。

 

*1この写真集は『Twentysix Gasoline Station』だけでなく、他のEd Ruschaの作品、『Every Building on the Sunset Strip』『Thirtyfour Parking Lots』などを引用した写真も含まれているのですが、ここでは分かりやすくするために説明を省いています。
*2 Ed Ruscha(エド・ルシェ)1937年生まれのアメリカ人アーティスト。作品の形態は、ペインティング、ドローイング、写真、アーティストブックなど多岐にわたる。アメリカ西部のシティスケープと文字を組み合わせた作品が有名。
*3 『Twentysix Gasoline Stations』は1963年出版。他にはサンセット・ストリートをくまなく撮影し、蛇腹形式の本に仕上げた『Every Building on the Sunset Strip』(写真下)など。


*4 当時ルシェは、住んでいたカリフォルニアと故郷のオクラホマを年に数回往復していて、このアイデアを思いついた。

 Posted by at 8:52 AM