7月 202012
 

前編ではドイツ人写真家、Joachim Schmidt(ヨアヒム・シュミット)の「ストリートの写真」を紹介しました。

シリーズ「Pictures from the street」より

ストリートで「撮った」写真ではなく、「拾った」写真でしたね。

このような、撮影者や撮影時期が不明な匿名の写真をファウンド・フォトといいます。シュミットはこのファウンド・フォトを用いた作品を20年以上も作り続けているアーティストです。

シリーズ「Archive」より。

シュミットは1989年、インターネットも普及していないころですが、こんな宣言をしました。

「No new photographs until the old ones have been used up! (古い写真を使い切るまでは新しい写真はいらない!)」

世の中には写真があふれている。もう自分で撮る必要ないよ。と悟ったのでしょうか。ただ、自分で好きな場面を写真に撮って表現するのとでは伝えたいものが違いそうです。

シュミットは拾ったり集めたりするだけではなく、こんな作品も作っています。

おじさん?少女?

ビアード(口ひげ)ボーイ?

世の中の写真を使い切ろうとせっせと写真を集めていたシュミットは、写真館で古いポートレート写真を譲り受けましたが、写真のネガは流用されないようにすべて半分に切られていました。それをうまく使って半分に切られた2枚のポートレート写真を1枚にしたのがこの「Photogenetic Drafts」シリーズです。

同じ種類のちらしや広告写真をシュレッダーにかけて再構築した「Statics」というシリーズ。ちなみにこれはピザの広告写真です。

シュミットの「写真使い切る宣言」から20年以上たった今、インターネット上に何億枚*1もの写真が毎日アップロードされ続けています。

シュミットは当分カメラ必要なさそうです。

*1 facebookだけで1日に2億5千万枚の写真がアップロードされています。

 Posted by at 12:37 PM
7月 162012
 

Joachim Schmidt(ヨアヒム・シュミット)というドイツ人の写真家を紹介します。

百聞は一見にしかず。彼のシリーズ「Pictures from the street(ストリートの写真)」を見てみましょう。

ストリートは言うまでもなくたくさんの写真家の撮影場所となってきました。

I would like to introduce a unique photographer, Joachim Schmidt.

One of his major series of works is titled “Pictures from the street”.

As you know, many photographers have been shooting in the streets.

ロベール・ドアノーがパリのストリートで撮った写真。

Robert Doisneau did.

荒木経惟さんが東京のストリートで撮った写真。

こういった写真はすでにたくさん撮られているだけにかえって難しいところですよね。

シュミットの「ストリートの写真」はこういうのです。

Araki did.

It’s rather difficult to photograph in the streets as so many images already exist.

Let’s look at Joachim Schimidt’s approach.

写真に穴あいてます。

Two holes on the picture.

写真がやぶれてます。

It’s torn.

ストリートではなくビーチです。

It’s in the beach, not in the street.

踏まれたような跡がついてます。

なんだか変ですよね。

これらの写真はシュミットがストリートで「撮った」写真ではなく「見つけた」写真なのです。

シュミットは写真家です、と紹介しましたが、実は彼は自分で写真を撮らずに作品を作り続けているアーティストなのです。

なぜ写真を撮らないのでしょうか。拾った写真を自分の作品として発表するとはどういうことなのでしょうか?

続きます。

Stepped by somebody.

Strange, aren’t they?

These photographs were not shot by the photographer but found on the streets.

I introduced Joachim Schmidt as photographer but he is a photographer who does not shoot by himself.

Let me explain why he doesn’t photograph and the meaning of found photographs in latter part

 

 Posted by at 12:32 PM
7月 162012
 

ホンマタカシさんの巡回展「ニュー・ドキュメンタリー」@丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2012年7月15日から9月23日)のミニ企画として「between the booksブログin丸亀」を担当しました。

館内カフェレストMIMOCAの本棚に、ブログ記事と関連写真集などを一緒に展示しています。本の閲覧も可能です。

Takashi Homma’s traveling exhibition “New Documentary” is now being held at Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art (July 15, 2012 to Sep 23). In conjunction with the exhibition, I exhibited the articles of  between the books and related materials, photobooks, LPs, CDs etc. on the bookshelf at Cafe MIMOCA.

ウィリアム・エグルストンのジャケット写真」。Big StarのLPやPrimal ScreamのCDなど。

William Eggleston on Cover Photos. Big Star and Primal Scream.

ロバート・フランクリー・フリードランダーのジャケット写真。Rolling StonesやJohn ColtraneのLPなど。

Robert Frank and Lee Friedlander on Cover Photos. Rolling Stones, John Coltrane and more.

「つまらない写真」シリーズ。つまらない写真を見てみてください。

Boring Pictures. Boring photobooks are on the shelf.

The Photobook Review 002

Yukichi Watabe 『A Criminal Investigation』

カフェ内で行われている、羽金知美さん、塩川いづみさん、猪熊弦一郎の作品をホンマさんと菊地敦己さんがキュレーションした展覧会「猫と女」を見に行かれる方は、本棚もぜひのぞいてみてください。

You can’t also miss Izumi Shiokawa, Tomomi Hagane and Genichiro Inokuma’s work curated by Homma and Atsuki Kikuchi exhibited in the cafe.

ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
2012年7月15日(日)ー9月23日(日)

Takashi Homma   New Documentary
Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art
Date: 15 July 2012 – 23 September 2012

 Posted by at 11:15 AM