12月 282012
 

from Rinko Diary

撮られなかった写真に関する、写真家たちのエッセイを集めた本『Photographs Not Taken』はこちら

“From Makiko’s balcony at Sumidagawa Fireworks Festival. People are everywhere on the street and I felt superior to them. This is the first time in years just watching fireworks without shooting with my camera. But I started to feel regret a little bit. I should have brought a camera with me…” from Rinko diary

I wrote about the book Photographs Not Taken here.

 Posted by at 5:33 PM
12月 202012
 

機械がすでにある一定の決まった撮り方をするからこそ、それを逆説的に使うようなやり方で、何を撮っているかということのほうが大事になりました。最近はファインダーを見ないこともあるし、人にボタンを押してもらうこともあります。
志賀理江子

Camera has fixed way for capturing images so that my priority comes to what I shoot rather than how I shoot. I sometimes don’t look into the finder when I take pictures and even somebody else pushes the shutter button.
Rieko Shiga

『Pen』 2010 vol.276

 Posted by at 6:07 PM
12月 192012
 

Alec Soth(アレック・ソス)のワークショップ(後編)です。

前編はこちら

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ソス: OK。さっき君はプロの写真家になるつもりはないと言ったね。じゃあこれは誰のために、誰に向けてつくっているの?

アントニオ: いや、プロの写真家になろうとはしていないけど、もちろんたくさんの人に見てもらいたいとは思っているよ。

ソス: 僕の友人の写真家の話をしようか。彼は特に有名ではないし名前はあえて出さないけど、彼は常に写真を撮っていて自分で写真を編集しては本をつくり続けている。1年で8冊はつくるよ。

ソス: それはそれでいいことだよ。なにも問題ない。ただそんなにたくさんの写真があるとどうしてこれを選んだのか、なぜこの写真がこっちよりいいのかって思う。君の作品もそう。

これは来週の「Democratic Jungle」と題したレクチャーで話そうと思ってたことで、どのように写真がDemocratic(民主的)になっていったかという話なんだけど。

William Eggleston(ウィリアム・エグルストン)は知ってるよね。彼は『Democratic Forest』という写真集を作っているけど、彼はある日森の中を歩いていて、突然まわりのものすべてが興味深く見えた。すべてのものは被写体になりえると悟ったんだ。他のたくさんの写真家も影響を受けたし、みんなすごく素敵なことだと思った。なんでも写真に撮れる、天井のライトだって、一見つまらなそうな空き地だって、あれもこれも全部写真になる。

ソス: それからその民主的(democratic)な撮りかたが世の中にあふれかえった。些細で素敵な日常を撮った写真だらけになってしまったんだ。それらをいま撮る意味ってなんだろう?

自分のためだったらいい。世界を新鮮な自分だけの視点から見ることができる。だから写真はすばらしいしたくさんの人の趣味になるんだ。

ただもう一歩先に行くには、それらを撮るだけではなくて、それらを形づける何かが必要になった。少なくとも僕がいいと思える作品には必要なことなんだ。

ソス: 僕がいま写真でストーリーを語る手法をつかっているのも、もうこれ以上素敵なフラグメンツ(断片)は僕は撮れないと思ったからなんだ。

君の写真にはたくさん面白いものが写ってる。ただ全体でそれらがつながってこない。だからさらにその上の何かが必要なんだ。例えばリンコ(川内倫子さん)の作品にはそれがある。彼女自身が作り上げた強いものが。だけど世の中にはそんなにたくさんのリンコは求められていないんだ。

 Posted by at 1:17 PM
12月 182012
 

イタリアで行われた、Alec Soth(アレック・ソス)のワークショップの様子がYouTubeにアップされていました。すごい時代になったものですね。早速のぞいてみましょう。

An Italian guy, Antonio Muñoz De Mesa, who participated in Alec Soth’s workshop in Italy uploaded this video on YouTube. Soth is reviewing the dummy books Antonio made. His comments are little bit severe at some part but it’s really worth watching for everybody who is trying to make good works. Thank you Antonio for bravely sharing this experience.

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(部屋には十数名の参加者、俳優の仕事をしながら写真を撮っているという参加者のひとり、アントニオの作品を見るアレック・ソス)

(1冊目の作品集を見るソス)

アントニオ: これは僕がつくったダミー本なんだ。

ソス: OK。

アントニオ: あともう一冊あって、これはローマでの川内倫子さんのワークショップに参加したときにつくったものなんだ。

(2冊目の作品集を見るソス)

ソス: この水色の紙からはじまるのがいいね。この写真いいね、これもいい、面白い。

アントニオ: どの写真を選べばいいのかわからなかったから全部いれたんだ。

(だまって残りのページをみるソス。かなり量が多い。)

ソス: えーっと、、、じゃあ何を話したい?

アントニオ: 写真家として食べて生きたいわけではないんだけど、コンパクトカメラをいつも持ち歩いて、こうして日記のように写真を撮って本にまとめているんだ。それで、このダミー本について写真が多すぎやしないかとか、流れを変えた方がいいとかアドバイスをいただきたいと思って。

ソス: 写真は多すぎるね。あと横位置の写真の割合が多くて単調になってる。このページのブレイクはいいよね、あとここもいい、だけどその後こんなに写真が続くともうお腹いっぱいになってしまう。

アントニオ: 流れについては?

ソス: これを左ページにレイアウトしたのはすごくいいよね。この写真はあまりよくないな。こっちはいいよね。オレンジがきて、この写真にもオレンジがはいってる。しつこいかも、いやそうでもないな。

アントニオ: 確かに写真が多すぎるのは、今見てもらっていて僕も感じたんだ。ではどうやって。。

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後編に続きます。

 Posted by at 1:15 PM