5月 212011
 

アメリカ人写真家Alec Soth (アレック・ソス)のパブリッシング・レーベルLittle Brown Mushroom Booksからリリースされたユニークな写真集があります。

こちらです。

 

 

表紙、地味ですね。職員室においてある先生のバインダーみたいです。表紙にはなにやら日本語の名刺がはめ込まれています。

実はこの写真集、ある日本人が1970年代に撮影した写真と、この本のためにアメリカ人Brad Zellar (ブラッド・ゼラー)が書いたテキストを組み合わせた作品なんです。自分で写真を撮らずに、すでに存在するイメージを使う、いわゆる「ファウンド・フォト」*1の手法ですね。

1972年、アメリカの大都市の交通事情をしらべるために日本の警視庁から調査員を派遣しました。その調査団に同行したEizo Otaという人物が、調査の記録写真やアメリカでのスナップ写真を残しました。この写真集は彼の写真を編集し、テキスト追加したものです。

ソスはこのEizo Otaなる40年前のほぼ無名の日本人の写真をどうやって見つけたのでしょうか?

実は今年の1月、あるアメリカ人の大学生(Michael George)が、知り合いの日本人学生から見せてもらった古い写真をいたく気に入り、自分のブログにアップしました。その写真がEizo Otaが撮影した1972年当時のアメリカだったのです。そしてその知り合いの学生、彼女はEizo Ota (太田 榮造)*2 のお孫さんなのでした。

ここで何枚か写真をお見せします。

カウボーイハットをかぶって記念撮影。

名目は交通調査ですから。

でもビキニ美女もしっかり撮影。

これぞアメリカ。

すてきなポートレート。

このブログを見たソスがこの写真を気に入り、マイケルに連絡を取り、写真集に使われることになりました。

自身のプロジェクトでも、積極的にブログやインターネットを利用するソスですが、今回はアメリカの大学生が偶然発見した写真をネット上で見つけ、それを写真集に使うというとても現代的な試みです。

テキストを担当したBrad、写真を提供した太田家の了承により、この写真集の売上げは、全額日本の震災支援のために寄付されました。

*1 ファウンド・フォトに関しては、between the booksブログの木村友紀さんの展覧会レポートでより詳しく触れてますのでこちらを読んでみてください。

木村友紀「無題」@ IZU PHOTO MUSEUM(前編)
木村友紀「無題」@ IZU PHOTO MUSEUM(後編)

*2 彼女の名前はKay Otaさん。ソス、マイケルのブログ上にはEizo Otaの日本語表記がなかったので、Kay Otaさんに連絡をとり、漢字を教えていただきました。

4月 152011
 

アメリカ人写真家Alec soth (アレック・ソス) のレーベルLittle Brown Mushroom Booksから2冊新刊が出版されました。そのうちの1冊、『Conductors of the Moving World』の売上げは全額( ! )日本の震災支援金として寄付されるそうです。

まずは1冊目。

これはソスがデザインした雑誌で、内容は、詩や、エロティックな文章(どんなのでしょう?)、元彼女の写真、ソスによるフォト・ストーリだそうです。64ページ、サイズは14cm x 22cm、1000部限定で18ドルです。

Lonely Boy Mag. (No. A-1: Alec Soth’s Midwestern Exotica)
Edition of 1000
Designed by Alec Soth
Publication date, March, 2011
64 pages, 5.4×8.5in, color offset, staple-bound
$18

The first in a series of men’s magazines, this issue features poetry, erotic text, pictures of ex-girlfriends and a photo-story by Soth.

そして2冊目は、地味な表紙の写真集。表紙には日本人の名刺が貼り付けられています。

この写真集についてはbetween the booksで紹介しますのでお楽しみに。

Conductors of the Moving World
by Brad Zellar
Edition of 500
Designed by Hans Seeger
Publication date, March 2011
30 pages, french-folded, 6.625×7.875in, custom side stapled
B/W offset with 17 hand-tipped, color photographs

$55 All proceeds go to Japanese Earthquake and Tsunami relief.

4月 092011
 

THE PHOTO / BOOKS HUB TOKYO 2011 で購入したZINE。3冊とも林央子さんが編集長の雑誌here and thereからの発行。

林央子さんが出産後の心境を綴った文章。右上のイラストと写真2枚がついてました。

ドローイングは小林エリカさん、デザインは服部一成さん。

Mark Borthwick (マーク・ボスウィック)とhere and thereのコラボレーションZINE。こちらもデザインは服部一成さん。

パープル。

here and there vol8 concept ZINE。デザインは川瀬ルアさん。

ページとページが糸で縫われています。中身は、「孤独」について、Mike Mills (マイク・ミルズ) 、 Laetitia Benat、Elein Fleiss (エレン・フライス)の3人によるエッセー。