10月 122012
 

NYのDarte Publishingから出版された『Letters to a Young Artist』という本を紹介します。

I bought this book probably since Stephen Shore recommended in some article somewhere. He is one of the contributors on this book.

この本は、23人の著名なアーティストが、架空の、ある若い駆け出しのアーティストから受け取った手紙に対する返信を書くという設定で、23通の返答文が おさめられています。

そのなかのひとつ、Jimmie Durham(ジミー・ダーハム)の手紙を紹介します。

23 established artists respond to a fictional “young artist” who wrote a letter to them. Let me introduce one of them, letter by Jimmie Durham.

Dear Y.A.,

May this note find you well. Thank you for yours, and for asking a good question.
How to maintain one’s integrity and freedom of thought… There is a more serious question inside that question: How do we make art that contributes to humanity’s common intellectuality?
Money, in its aspects of “fame and fortune,” especially in the United States with its culture of commerce, has told everyone that it is the standard of success. (Or, as Bob Dylan said, Suck Cess.”)
Money never stops jabbering, but that does not mean we must listen all the time.It is money that makes you ask about integrity. Don’t ask me, but ask yourself: “How can I join the world I live in?” “How can I speak with people who are smarter than me?” (Those people can be anywhere, or any street-corner.)
Imagine if we were writers. Distribution, the publishing world, is valuable to us. But the real importance lies in the question, “How can I write in ways that contribute?”

Everything else follows.

Good luck to us,

Jimmie Durham

親愛なるヤング・アーティストへ

まず、良い質問をありがとう。

どうやって誠実さと自由な発想を保つのか。。この質問の中にはさらに重要な問いがかくされています。それは、どうすれば人間の知性や教養に貢献するアート作品がつくれるのか?という問いです。

特にここアメリカでは、名声と富をもたらすという理由で、お金が成功(サクセス)のわかりやすい指標となっています。(あるいはボブ・ディランが言ったようにそれはサックス(最低)かもしれませんが。)お金は常につきまといますが、いつもいつも気にする必要はありません。

しかし誠実さについてあなたに問いかけるのもお金です。これは私に聞くのではなく、あなた自身に問いかけをしてみてください。「どうやってこの世の中に参加できるだろう?」「どうやったら自分よりもスマートな人たちと話ができるだろう?(こういった人はどこにでもいます。あなたのそばにもいるはずです。)」

私たちがアーティストではなく、物書きだと仮定しましょう。流通や出版業界ももちろん重要ですが、物書きである私たちにとって1番重要なことは「どうやったら世の中に貢献できるように書けるだろうか」ということでよね。

それ以外はあとからついてきますよ。

グッド・ラック

ジミー・ダーハム

【関連する本】
- Letters To A Young Artist 中身もいいですが、うすくてかるくて手にとった感じもとてもよい本です。

 Posted by at 9:34 PM
8月 262012
 

写真家でなくとも、「今カメラ持っていればなー」と思うことありますよね。

そのときカメラがあったら撮っていた(けどなかったので撮られなかった)出来事にまつわるエッセイを集めた本が、この『Photographs Not Taken(撮られなかった写真)』です。

We all have once experienced if-I-had-a-camera-now moment in the past.

Photographs Not Taken contains short essays by 62 photographers in which they talk about those moments.

文章をよせている写真家は62名。英語ですが、それぞれが数ページ未満の短いエッセイで読みやすいです。

↑「撮られなかった写真」の本なので写真は1枚もありません。(スキャンしてiPadに取り込んでいますが、元々は新書より少し大きめのペーパーバックでした)

↑No single photograph in the book because it’s not taken. (It’s been scanned and put into iPad but originally it’s paper back)

その中のひとつ、Mary Ellen Mark(マリー・エレン・マーク)のエッセイにはこんなことが書かれていました。

「子どもの頃ブローニーのカメラを持っていて、よく友達と写真を撮って遊んでいました。毎回フィルムを現像にだして出来上がったプリントを見るのがとても楽しみでした。それからしばらく年月が経って真剣に写真に取り組むようになったのは20歳頃でした。

ただ、ジュニア・ハイスクール(中学校)やハイスクール(高校)のときに自分がきちんと写真をやっていなかったことがとても悔やまれます。その頃が人生のうちで1番心に残る体験をしたり大事なイベントや事件が起こる時期なのに。

プロムへ行ったり、チアリーダーになったり、初デートをしたりキスをしたり、楽しいことばかりではなくて愛していた犬が死んでしまったり悲しい出来事も数えきれないくらいありました。もちろんこれらは心に深く刻まれた大切な記憶だけれども、そのたくさんのイベントを写真に撮っていたならとよく思います。

時々自分のワークショップにハイスクールの生徒が来ます。そのときは今自分の回りでおこっていることをすべて写真に撮っておきなさい、とアドバイスするんです。きっと彼等はずっと後になって私に感謝するはずですよ。」

みなさんの「photographs not taken」はどんなのですか?

Let me intorduce Mary Ellen Mark’s essay

She used to snap funny pictures of her friends with Brownie camera in grammar school. But she didn’t do it in junior high school and high school. “I really regret that I wasn’t a serious documentary photographer in junior high school and high school. Those were such visual years. I remember so well all the ups and downs, the exciting moments like going to the prom, or becoming a cheerleader and then a head of cheerleader, my secret crushes, and my first kiss.” She continues, “I wish I could have documented all of these moments of my youth. Of course, the memories are always with me, but it would be so amazing to have contact sheets with real images from these extraordinary years.”

That’s why, when high school students come to Mary’s workshop, she always tell them to document everything.

This essay made me think how I feel if I had those photographs of my own. Maybe I only want the images of good memories.

【関連する本】
- Photographs Not Taken 編集はWill Steacy。Alec Soth(アレック・ソス)やTodd Hido(トッド・ハイド)、Emmet Gowin(エメット・ゴーウィン)、Richard Mosse( リチャード・モス)などもエッセイを書いています。

 Posted by at 4:09 PM
12月 042011
 

本、本棚、本屋、すきですか?

Do you like Book, Bookshelf and Bookshop?

それでは、このサイトがオススメです。世界中の本、本棚、本屋の写真をアーカイブする「Bookshelf Porn」。

Here is the site for you, “Bookshelf Porn“.

本好きにはたまりませんね。

 

 Posted by at 12:00 PM
5月 142011
 

紙と活版印刷とデザインのこと

紙と活版印刷とデザインのこと

先日、パピエラボホンマタカシさんの展示を見に行ったときに、活版印刷やパピエラボの活動に興味を持ったので、この本を読んでみました。僕は別に、紙にそこまで思い入れがあるほうではないし、部屋をせまく、重くしている本の何割かをすでにデータ化(はやりの「自炊」です)したりもしているのですが、これは欲しい、手にとりたい、という紙と印刷のプロダクト、たくさん紹介されてました。

製品をつくるだけではなく、パピエラボは企業やアーティストとコラボレーションも行っているのですが、そのひとつに、写真家の津田直さんの写真を凸版印刷で作品化したものがあります。

モロッコの山奥で撮られた写真。

凸版の単色印刷だそうですが、色がいいですね。

津田直さんのサイトはこちら

4月 172011
 

Street Photography: From Atget to Cartier-Bresson
Street Photography: From Atget to Cartier-Bresson

アッジェからカルティエ=ブレッソンまでのストリート・フォトグラフィーを解説した本。むしろブレッソン後から現在のストリート・フォトのほうが面白そうですが、読んだら追記したいと思います。